2013年の夏

小学生のころ何年も遊んだ数人の友達と、神社の祭りへ行ったことを思い出した。中学に上がった年の夏だった。ほぼ全員が散り散りの中、同じ中学に上がった子でも別のクラスになったりして、みんな揃うのは本当に久々だった。でも、参道の両側にすし詰めの屋台や、複雑なようで単にお互いを見てなかっただけの人間関係は、もはや眩しいまでに磨いてしまって、元の形を覚えていない。今はっきり覚えているのは蒸し暑さと、水鉄砲、それから帰ってきたら「半沢直樹」の最終回をやっていたことくらいだ。